毛の構造・しくみ
毛(無駄毛)は図のような皮膚組織の一部として介在しており、手の平、足の裏を除き殆どの部分に毛が生えています。体毛は人に生えるべくして必然的に生えていて、本来、皮膚の保護、体温調節、など重要な役割があるはずなのですが、近年、人の生活環境や文化などの変化により、とりわけ重要な役割が薄らいできました。100年先にはいったいどうなるのでしょうか?非常に興味がわきます

毛の構造
毛は、皮膚の下に埋もれている部分を毛根部といいます、そして皮膚より上に出ている部分(目に見える部分)を毛幹部といいます。毛は毛根部の一番下の皮下組織にある毛乳頭(もうにゅうとう)に毛細血管から栄養が送り込まれることにより、毛母細胞が細胞分裂することにより少しずつ毛が伸びてゆきます。
・毛球(もうきゅう)
毛の発育で重要な役割を果たす毛の根元の部分の毛球部(もうきゅうぶ)。その中の毛母細胞は活発に細胞分裂を起こし、上方に毛を伸ばす働きをしています。
・立毛筋(りつもうきん)
皮膚の毛包から真皮へ斜めに走る平滑筋のことで寒さなどの刺激によって収縮すると毛が立ち、自分の意思では動かせませんが、気温や環境によって毛を立たせたり寝かせたりする役割を担っています。俗に言う鳥肌は、この起毛筋(きもうきん)の働きによるところが大きいです。
・エクリン腺
汗が出てくる汗腺の穴の一つ。全身の皮膚にくまなく分布し、日本人で約二〇〇万〜五〇〇万個あるといわれており一八〇万〜二八〇万個が常時働いていて、発汗などにより体熱の放散、調節を行っています。汗が出ると皮膚にあふれ出た汗は気化して体温を奪い涼しくなるのです。
・皮脂線(ひしせん)
皮膚の中の内層にあって、脂質を蓄え、毛孔を通じて皮脂として体表に分泌する腺。手のひらと足のうら以外の全身にある。脂腺とも言います。
・毛乳頭(もうにゅうとう)
毛根部分の最も深い部分にあり、髪の毛を作るために必要な栄養素が血液によって送り届けられることにより、毛母細胞に栄養の供給や生え変わりなどの情報伝達を行っています。